Search
Calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
New Entries
Recent Comment
Category
Archives
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
猛暑見舞いにちょっと不思議な話でも(後編)
0
    不思議な話の後編になります。前編を読まれてない方はお先にそちらをどうぞ(・ω・)っ茶~



    そこには…。


    白い玉砂利を踏みしめながら静々と歩を進めてくる平安衣装のような物を纏った人々の行列がありました。山岸先生の認識では少なくとも平安、南北朝時代あたりの公家か高貴な身分の行列に見えたそうです。


    行列の先頭に黒い束帯姿の馬に跨った男、その後ろに白張姿が数名、御簾を降ろした牛車と御者、その後に白張姿がまた数名続いていました。

    先生は今までの経験上、(これは人外のものだ)と直感しましたが、視線をその行列から剥がすことはできなかったそうです。
    やがてその静やかな行列は先生の前を通り過ぎ、御所の暗がりへと吸い込まれるように消えていきました。

    山岸先生がひどく現実味に乏しいその光景に立ち尽くしていた時でした。行列が来た方角から、先程より激しく玉砂利を蹴り散らしながら屈強な男達が駆けてきたのです。鎧兜を履き、手には刀や槍を持った侍の集団でした。走っているのにも関わらず鎧や刀の鞘の鳴る音はせず、ただ玉砂利を蹴る音だけが聴こえてくるのが異様だったそうです。



    やがて侍の集団も暗がりへと駆け抜けたその刹那、御所の奥の方から人々の怒号や金属のぶつかり合う音、やがて勝鬨のような声が遠く響いてきたそうです。



    暫くして我に返った山岸先生の目の前には閉ざされた御門があり、まるで何事もなかったかのように満月が鈍色の空に浮かんでいました…。



    講義(?)の最後で山岸先生は「恐らくは時間と空間の歪みに迷い込んでしまったか、御所という土地が記憶している歴史を垣間見せられたのかもしれない」と言っていました。

    京都という土地自体が、物の怪や怨霊の祟りを防ぐために呪術や風水を巡らせた「結界都市」であることは有名な話です。
    もしかしたらその強力な結界故に、都から出て行けなくなった災いが層を成して、不思議な現象を引き寄せ、留め続けているのかもしれませんね…。
    posted by: やまや若旦那 | YMR | 22:16 | comments(0) | - |